糖尿病
糖尿病とは
糖尿病は、血糖値(血中のブドウ糖の濃度)が慢性的に高くなる代謝疾患です。
主にインスリンの分泌量不足や作用不全により、糖が体内で適切に利用されないことが原因です。
1型糖尿病はインスリン分泌の欠乏、2型糖尿病はインスリン分泌の遅れ、インスリン分泌の不足、インスリン抵抗性などが高血糖の原因になっています。
糖尿病の症状
症 状
高血糖の結果、のどが渇く、多飲(水分を多く飲む)、多尿(利尿が促進される)といった症状を認めることがあります。
摂取した糖が利用されずに尿に排泄されることにより、急激に体重が減ることもあります。
糖尿病であっても、空腹時や食後の血糖が高いだけで無症状のことが少なくありません。
健康診断などの機会を利用して、ご自身の状態を把握しましょう。
労働安全規則などの規定では、健康診断では空腹時血糖もしくはHbA1cのいづれか1つ検査すれば良いことになっています。
空腹時血糖だけでは糖尿病であっても見つけ出すことが出来ないことがあります。
ご自身の健康診断結果を見る時はHbA1cが検査されているか確認しましょう。
また、空腹時血糖とHbA1cが基準値内であっても、糖負荷試験を行うと糖尿病と診断されることがあります。
ご心配な方は内科医師にご相談ください。
糖尿病の診断
診断:
糖尿病の診断には、空腹時血糖値やHbA1c(過去1~2ヶ月の血糖コントロールを示す値)が用いられます。
通常、空腹時血糖値が126 mg/dL以上、またはHbA1cが6.5%以上で糖尿病と診断されます。
糖尿病の治療
治療には、食事療法、運動療法、薬物療法(インスリンや経口血糖降下剤、インスリン分泌を増加させる薬剤など)が含まれます。
生活習慣の改善と定期的な血糖値のモニタリングが、糖尿病の管理において重要です。
2000年頃より歯周病と耐糖能異常、糖尿病との関連についてのエビデンスが発見され注目されています。
歯周病は糖尿病の合併症の一つとして位置づけられています。
糖尿病と歯周病は、双方向性を持って互いに影響していることがわかっています。
当院では口腔衛生の改善・維持について、きっかけ作りと動機付けでサポートしています。