睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群は、詳しくは中枢性睡眠時無呼吸(CSA)と閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に分類されます。
一般的にSAS(Sleep Apnea Syndrome)とよばれているものはOSAを指しています。
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、睡眠中に上気道が一時的に閉塞し、呼吸が停止または減少する疾患です。
酸素の欠乏や睡眠の質の低下が引き起こされます。
睡眠時無呼吸症候群の症状
症 状
- いびき
- 睡眠中の呼吸停止や突然の覚醒
- 朝の頭痛
- 日中の眠気や疲れ
- 集中力の低下や記憶障害
- 不眠
睡眠時無呼吸症候群の診断
OSAのスクリーニングとして簡易検査があります。これは当院で対応可能です。
指先に酸素飽和度を測定するプローブを装着して一晩測定します。
当院ではPhilips社のWatchpadを用いた簡易検査を宅配便にて手配することが出来ます(保険診療)。
上気道狭窄・閉塞を精査するため耳鼻咽喉科にご紹介して喉頭内視鏡検査やX線検査を受けていただくことがあります。
スクリーニング検査の結果、中等症以上のOSAが疑われた場合には、精密検査として睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)をお勧めします。これは睡眠中の呼吸、酸素レベル、睡眠段階などを記録するための検査です。当院では検査出来ないので専門医療機関へご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群の治療
側臥位での就寝、枕の高さ調節など睡眠環境の是正。
中等症までの場合には口腔内装置(OA)の作成について睡眠歯科に取り組んでおられる歯科医師にご紹介します。日本ではOA使用率が欧米に比して極めて少ない現状があります。
重症OSAではC-PAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)の適応となります。当院ではPhilips社と提携していて、当院で診断して新規導入いただいた方について対応しています。
C-PAPで治療中の方にもOA併用が有効である場合があります。下顎位置の是正により上気道の狭窄を改善できるとC-PAPの送気圧を下げることが可能な場合があります。
当院院長は日本睡眠歯科学会会員で学会・研究会参加を通じて、睡眠歯科に取り組む歯科医師との連携強化に取り組んでいます。